
「何でも好きなことやっていいよ」――入社の決め手
Q:ジェー. ピー. イー.に入社されたのはいつ頃ですか?
佐久間さん:
入社したのは2002年で、23年前になります。
Q:どういった経緯で入社されたんでしょうか?
佐久間さん:
短大を卒業して、最初の就職先としてジェー. ピー. イー.に入りました。
短大自体が就職率の高い学校で、大手企業からもたくさん求人が来ていたんです。
いわゆる「安定した大企業」みたいな選択肢も、それなりにありました。
ただ、当時の自分は「大手だと決まったことしかできないんじゃないか」というモヤモヤがあって。
用意されたレールの上を、ずっと同じように走るイメージが強かったんですね。
そんなときにジェー. ピー. イー.を見学させてもらって、印象がまったく違いました。
現場を見たときに言われたのが、
「ここでは何でも好きなことをやっていいよ」という一言。
その自由さというか、「自分で考えて、自分で動いていいんだ」という空気にすごく惹かれて、ここで働いてみたいと思いました。
「鉄が削れるって、信じられなかった」――ゼロから覚えた加工の日々
Q:実際に入社してみて、仕事の最初の印象はどうでしたか?
佐久間さん:
「何でもできる」っていうのは、その通りでした。
興味を持ったことには、とにかく手を挙げればやらせてもらえる環境で、社内の工程はほとんど一通り経験しています。
最初は 加工 からスタートしました。
それこそ、鉄を削るなんていうのは、入社前にはまったくイメージがなかった世界です。
ただの金属の塊が、自分の手を通してどんどん部品の形になっていく。
「鉄って本当に削れるんだ」という、ちょっと子どもみたいな驚きですが、あの感覚はいまでも鮮明に覚えています。
入社して数年は、とにかく毎日が新鮮で、驚きの連続でしたね。
Q:失敗も含めて、印象的なエピソードはありますか?
佐久間さん:
もちろん、失敗もたくさんしてきましたよ。
忘れられないのは、入社して間もない頃に、マシニングセンタを任されたときの話です。
プログラムを組んでスタートボタンを押すと、自動で穴あけや削り加工をしてくれる、あの大きな機械です。
あるとき、お客様がすでに完成させた部品に 追加工で穴をあけるという仕事があって。
「同じ加工を200枚お願いします」と。
ところが、寸法を間違えたまま200枚すべて仕上げてしまったんです。気づいたときには、もう手遅れで…。
あの瞬間は、本当に絶望でしたね。

「自分のミスは自分で取り返せ」――一週間、夜中まで続いたやり直し
Q:その後、どう対応されたんですか?
佐久間さん:
会長に報告したら、
「自分のミスは自分で取り返せ。材料だけは会社で用意してやる」
と言われました。
その部品がまた厄介で、細い穴が500個ぐらい開いているような、かなり手間のかかる板だったんです。
そこから先は、ほぼ一週間、夜中までずっと一人で作り直しです。
あのときは本当にきつかったですけど、「任された仕事に最後まで責任を持つ」という感覚は、あの経験で体に叩き込まれたと思います。
いま振り返ると、技術よりも仕事への向き合い方を学んだ出来事でしたね。
「仕事をください」から「この仕事、お願いできますか?」へ
Q:キャリアを重ねていくなかで、やりがいを感じた瞬間は?
佐久間さん:
最初の頃は、とにかく目の前のことを一生懸命こなすだけで精一杯で、やりがいを考える余裕も正直あまりありませんでした。
でも、ある程度経験を積んでくると、ある瞬間から 自分の立場が変わった のを感じたんです。
それまでは、「この仕事やらせてください」 とこちらから取りに行く側だったのが、
気がつくと、
「この仕事、ぜひジェー. ピー. イー.さんにお願いしたい」
と言われる側になっていた。
お客様の社内には優秀な人がたくさんいて、しかも大手メーカーさんばかりです。
そんな中で、「あなたに相談したい」と言ってもらえる。
そのときに初めて、
「ああ、ここまでやってきてよかったな」
と達成感を強く感じました。
「お客さまの“生産技術部” として伴走する」――外部生産技術としての誇り
Q:お客様との関わり方で大事にされていることは?
佐久間さん:
よく「お客様は神様だ」と言う人がいますけど、僕の感覚としては、
「同じ目線で考えるパートナー生産技術部」でありたい、というイメージに近いですね。
もちろん態度が偉そう、ということでは全くなくて、
「相手にできないことや、見えていないところをこちらが先回りして考え、形にしていく」
というスタンスを大事にしています。
そういう意味で、お客様にただ言われたことをこなすのではなく、
一緒に悩んで、一緒に解決策を探していく存在でありたいと考えています。
お客様からの相談は「仕様書通りの設備をつくってもらいたい」という内容もありますが、
もっと抽象的な内容の相談も多くあります。
- 人手不足でラインが回らない
- 人を増やさずに生産量を上げたい
- 将来の生産増に備えて効率を上げたい
こういった、工場全体の生産技術の相談役のような立場を求められることが増えています。
うちの会長も昔から
「外部の生産技術部をめざせ」
と言っていて、お客様の工場をフラッと見に行って、
「ここにこんな装置を入れたら効率が上がりますよ」
という提案をするような仕事も多いです。
正直、相談だけで終わる案件もたくさんあります。
しかも、「それはうちで作るよりも、市販品を買ったほうが安いですよ」と、あえて自社の仕事にしない提案をすることもあります。
でも、そういう姿勢だからこそ、
「困ったらまず相談しよう」
と思ってもらえる関係になっているのかな、と思います。

「戦うところはアイデアしかない」――印象深い一台の機械
Q:思い入れのある案件を一つ挙げるとしたら?
佐久間さん:
ある大手メーカーさんの案件です。
本来は同じ仕様の機械を2台作る前提で見積もり依頼があり、複数の会社で競合していたのですが、輸送費などのコストが合わず、最初はお断りされました。
そこでこちらから提案したのが、
「仕様そのものを変えてもいいですか?」という逆提案です。
求められていた生産タクトは、おおざっぱに言うと 5秒サイクル×2台 ぐらいのイメージでした。
それに対して、
「2.5秒サイクルの機械を1台作ればいい」
と考えたんです。
- タクト:半分以下
- 台数:2台 → 1台
- 設置・工事・保守のコストも圧縮
この案で見積もりを出したところ、
「その方が安くて、能力も問題ない」
ということで採用していただきました。
実際にラインに入れて動かしてみると、想定どおりの性能が出て、お客様の社内でも話題になったようで、いろんな部署の方が見学に来られました。
この案件は、
「戦うべきところはアイデアしかない」
という感覚を、あらためて強くした仕事でした。
図面を引くだけなら海外メーカーでもできますし、機械を作るだけなら、正直どこでもできる時代です。
その中でジェー. ピー. イー.が選ばれる理由は、
「そんな発想あったんだ」
と言ってもらえるひねりを加えられるかどうかにかかっている。
そう実感できた印象深い仕事ですね。
AIと自動検査――「人ゼロにはしない」提案をする理由
Q:これから取り組んでみたいテーマはありますか?
佐久間さん:
やっぱりAIは気になりますね。
正直、AIのすべてを理解できているわけではありませんが、現場の課題を考えると、どうしても避けて通れない技術だと思います。
最近は、画像検査などでもAIを組み込んだ仕組みが増えてきていますが、
現状では「人の目にはまだ届いていない」 部分も多いと感じています。
お客様からはよく、
「100%見分けられるようにしてほしい」
と言われます。
でも、AIを入れたとしても、100%は現実的ではありません。
だから、こちらからはいつもこう提案します。
- AIや画像検査で 80%くらい を機械に任せる
- 残りの「怪しいもの」は、人が最終チェックする
結果として、
「人がゼロにはならないけれど、10人必要だった検査が2人で回せるようになる」
という提案のほうが、現場としては現実的なんです。
世の中には「AIなら何でもできる」 と誤解している人も多くて、そこを丁寧に説明するのも、僕らの役割だと思っています。
ただ近年、AI技術が驚くべき速度で進化し続けていることを考えると、AIに負けない技術力の強化も課題になります。

「人に使われるのは嫌だった」――尖っていた面接の一言
Q:入社当時の自分を振り返って、どんなタイプだったと思いますか?
佐久間さん:
面接のときに、はっきりと
「人に使われるのは嫌です」
と言った記憶があります。
誰かの指示どおりに作業して、それで評価されるような働き方はしたくない、と。
そういう意味では、かなり 尖っていた と思います。
さらに、
「夢は?」と聞かれて「社長になることです」
と答えましたからね。
会社によっては、その時点で落ちていたかもしれません。
でも、当時の社長や部長は、
「若いからこその勢いだろう」
と受け止めてくれて、温かい目で見てくれた気がします。
今思うと、すごく懐の深い会社だなと思いますね。
「ものづくりが好き」で「根性がある」人へ
Q:これからジェー. ピー. イー.に来てほしいのは、どんな人ですか?
佐久間さん:
大前提として、
「ものづくりが好きな人」。
これは絶対です。
この仕事は、決して楽ではありません。
簡単に結果が出る仕事でもないので、好きじゃないと続きません。
もう一つ挙げるとすると、
時代の流れとは逆かもしれませんが、
「気合・努力・根性 がある人」ですね。
根性論だけで押し切るつもりはないですが、
同じスタートを切ったときに、
本気で取り組んできた人と、そうでない人とでは、数年後にどうしても差が出ます。
この業界は、
アイデアやひらめきが価値になる世界 です。
でも、そのひらめきは、結局 経験の積み重ね からしか生まれません。
だからこそ、若いときにどれだけ必死でやってきたかが、そのまま差になると思っています。
Q:学歴や知識よりも、姿勢が大事?
佐久間さん:
そうですね。
いい大学を出ているかどうかよりも、
「学生時代は精一杯遊んで、社会人になってから本気で頑張る」
そんなタイプのほうが、ジェー. ピー. イー.には合っているかもしれません。
お客さんの工場に行ったときにも、
ものづくりが好きな人は、他社の機械を見ながら勝手に勉強しています。
「こんなやり方もあるのか」 と、食い入るように観察している。
一方で、やらされているだけの人は、ただなんとなく立って待っているだけ。
その差は、数年で決定的になります。
だからジェー. ピー. イー.としては、
「知識がある人」よりも「好奇心と根性がある人」が向いていると思います。
最後に――これから応募を考えている方へ
Q:最後に、応募を検討している方にメッセージをお願いします。
佐久間さん:
ジェー. ピー. イー.は、いわゆる「決まったライン作業」をする会社ではありません。
お客様の工場を見て、課題を見つけて、
「こうしたらもっと良くなるはずだ」
と考え、その答えを一台の装置として形にしていく会社です。
「すでにあるモノを、言われたとおりに作るより、
まだ形になっていない課題を、自分のアイデアで解決したい」
そんな人には、すごく面白い環境だと思います。
失敗しても、自分で責任を取る覚悟さえあれば、
工程も、技術も、領域も、どんどん広げていける 会社です。
ものづくりが好きで、
自分の頭で考えて、自分の力で道を切り開いていきたい人。
そんな方と、一緒に仕事ができたら嬉しいですね。

